音楽を聴きながら身体を動かすと、テンションも上がって運動するのが楽しくなります。
でも、サイクリングやランニングでは、イヤホンを使うと周りの音が聞こえなくなってまって危険ですよね。
そんなとき使いたいのが骨伝導イヤホン。
今回は、筆者が購入したBluetooth骨伝導イヤホン、AfterShokz TREKZ TITANIUMのレビューをお送りします。
結論から書くと、こいつマジ最高です。音楽との付き合い方を変えてくれる一品のレビュー、行ってみましょう。
目次
骨伝導イヤホンの仕組みの解説
骨伝導の仕組が分からない方のために、最初に仕組みを説明しておきます。
通常のイヤホンの場合、内部にあるスピーカーで耳の中の空気を振動させ、鼓膜に音を伝えます。
骨伝導イヤホンも鼓膜を振動させているのは同じなのですが、空気ではなく頭蓋骨を通して鼓膜に音を伝えています。
骨がぶるぶる震えるなんて気持ち悪そう、と思われるかもしれませんが、今回レビューするAfterShokz TREKZ TITANIUMに限って言えば、使用中の気持ち悪さはまったくありません。
こめかみに多少の圧迫感はありますが、骨が振動している感覚はまったくなく、自然に音が聞こえてくる感じ。むしろ、「え?これ骨震えてんの?」って言いたくなるぐらいです。
ホールドがしっかりしているので、使い始めは多少の窮屈感はあるかもしれませんが、自然に慣れてくるでしょう。むしろ、抑えがしっかりしているぶん、振動があってもイヤホンがずれることがなく、気兼ねなく体を動かせますからその点ではむしろ長所と言えると思います。詳しくは後程レビューしますので、気になる方は読み進めてくださいね。
Amazonのレビューが示す、”買って後悔しない逸品”
このAfterShokz TREKZ TITANIUM、メーカーによると、商品のウリは下記の通り。
- 周囲の音を聴きながら音声が聴ける!
- 耳を塞がないから圧迫感がない!
- 鼓膜を介さないから疲労感が少ない!
- 耳が蒸れにくい!
- ワイヤレスだからコードへのタッチノイズが無い!
実のところはどうでしょうか。私自身のレビューに入る前に、Amazonのレビューを見てみましょう。
Amazonで「骨伝導」「Bluetooth」と検索すると164件のヒットがあります。
家電量販店ではあまり大きく陳列されないカテゴリの商品ですが、結構な商品数が出ていることがわかりますね。
そのなかでも最高値(14000円)の商品と言えるのが、AfterShokz TREKZ TITANIUM。
2018年5月6日時点でのAmazonでの星の数は4.4(レビュー164件)。これはかなりの好スコアです。
そのユーザーの声をいくつか要約して抜粋してみます。
・清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったが、後悔しない買い物!
・フィット感が良い。運動時はもちろん普段でも使っている。
・音質は素晴らしいというほどではないが、思ったよりいい。スポーツ用のイヤホンにしてはいいほうだと思う。
・安めの骨伝導イヤホンを使ってきたが、初めからこれを買えばよかった。防水もしっかりしているし、音もよかった。
・音漏れは気になるけれど、スポーツの時に使うぶんには問題ない。
いいレビューばっかりとりあげるなよ!って思うかもしれませんが、悪いレビューが本当にないんですよ。レビューの57%が★5つですからね。さらには実に9割以上の人が★4以上をつけています。Amazonの扱う商品は数多いといえど、こんなアイテムはなかなかないです。
買えば1万4000円ほどかかる決して安くないアイテムですが、ユーザー満足度は確かなよう。まさに「買って後悔しない逸品」といえるのではないでしょうか。
Amazonレビューの内容が気になる方は実際に見てみてください。本当にいい評価しかありませんから!
さて、以降は、私自身のレビューをお届けしましょう。
価格.comっぽく、星の数(5点満点)で採点してみました。
音質は?音漏れは?? AfterShokz TREKZ TITANIUM詳細レビュー
1.装着感
★★★★☆ 本体は軽いが、圧迫感は少し気になる
5点をつけようか迷ったものの、こめかみへの圧迫感がすこし気になるので4点に。
初めのうちは、異物感というか、掴まれているような感覚があって、なんとも落ち着きませんでした。僕自身、はじめての骨伝導イヤホンだったので、慣れにくさがあったのかもしれません。
ですが上にも書いた通り、圧迫感があるぶんしっかり頭をホールドしてくれるので、装着中の安定感はかなりのもの。
走っていたり、自転車をこいでいたり、ハードな動きをしてもまずずれません。カナル型イヤホンを使ってランニング中に、不意にイヤホンが耳から取れてしまうと集中力が途切れてしまうものですが、そんな心配もなく運動に集中できるわけです。こめかみに触れる部分のゴムがしっかりしていて、汗をかいてもズレやすくなることはありませんでした。
なお、汗に対しては防滴仕様のためかなり強い設計になっています。汗だくになる夏場でも安心して使えまsね。
メーカーがウリにしている装着時の疲労感については、耳の穴をふさいでいないぶん通常のイヤホンに比べて装着感は快適だったように思います。少なくとも、形状が合わずに耳が痛くなるなんてことはありませんでした。
また本体は軽いので、重さは気にならないでしょう。骨伝導イヤホン独特の圧迫感にさえ慣れてしまえば、装着感は満点と言えるでしょう。
2.音質
★★★☆☆ 中域を中心にしっかり出るが、高域と低域は……
音質には全く期待していませんでしたが、Amazonのレビューにも合った通り思ったより良かったです。
特に中域、ボーカルの音はしっかり伸びて聞こえ、とりわけ女性ボーカルの曲には向いているように感じました。たとえばですが、アニソンが好きな人にはマッチしたアイテムかもしれません。
その反面弱いのが高域と低域。いわゆる「ドンシャリ」には全く期待してはいけません。
特に低域は明確に弱く、ドラムもそうですがベースの音は弱弱しいものです。スポーツ用のイヤホンにも重低音は捨てられない! という方は素直に重低音重視のシリーズを買ってください。
普段から音質をそれほど気にしないという方であれば、まったく問題なく使えるレベルだと思います。
ちなみに本品、マイクを内蔵していて通話用にも使えます。僕も何度か通話で使用していますが、相手の声はクリアに聞こえますし、マイクの収音性も高いようで、こちらの声もしっかり聞こえていたようでした。
3.バッテリー
★★★★★ 待機時の電源消耗が少なく、充電時間も短い
バッテリーに関しては、明らかに期待以上といえます。
特に優れているのが、待機時のバッテリー保持性能。
Bluetoothイヤホンあるあるとして電源の切れ忘れによるバッテリー消耗、気付いたら充電切れというパターンがありますが、この商品は待機状態なら10日間もの間充電が不要(メーカー発表)。
充電するのを忘れてた! というときでも電池切れていたなんてことはほぼありませんでした。それに、電池が減ってくると「Charge me」と音を鳴らして教えてくれるので、そもそも充電忘れになることがあまりありません。
なお、連続再生時では6時間と若干心もとなさがあります。
それでも充電は1.5時間で満タンになるので、普段使いでいつも音楽を聴いていないと気が済まないなんて人でなければ不満に思うことは少ないでしょう。スポーツ時に使う分には十分です。
4.音漏れ
★★☆☆☆ かなり漏れる。静かな場所では配慮を
残念ながら、音はかなり漏れる部類です。
開放型のヘッドフォンと同程度の音漏れ具合で、電車やエレベーター内では音量を低めにするなど、周囲への配慮が必要なレベルと思っておいたほうがよいでしょう。
ですがランニング中など、動いているときであれば気にする必要はまったくないと思います。
5.操作性
★★★★★ 外すことなく音量を変えられる。ペアリングもカンタン
操作性には全く不満はありません。
音量調節に使うボタンは右耳側に集約されていて、外すことなく操作が可能です。
スマホを取り出さずとも音量をサクッと変えられるのは便利ですよ。
なお、ペアリングの操作も簡単で、説明書に沿って操作すれば、1分ほどでペアリングが完了します。操作方法で迷うことはほぼないはずです。
6.総合
★★★★★ 音楽との付き合い方の幅を広げてくれる逸品
音漏れに関しては「思ったより漏れるなあ」と感じたものの、総合的には買ってよかったと断言できる商品でした。
なにより音楽を楽しみながらも周囲の音を聞ける、というのは安心感が段違いです。
僕はしばしばロードバイクに乗っているのですが、以前は乗車中に音楽を聴くことはできませんでした。でもこれがあれば、アップテンポな音楽でテンションをあげながらも、環境音はしっかり聞いて、安心して、でもハイペースで、ガツガツペダルをこげるわけです。
おかげで自転車に乗るのがさらに楽しくなりました!
音楽を聴きながらだと運動もはかどります。やっぱり音楽って偉大ですね。
総評すると、人と音楽の付き合い方の幅を広げてくれるアイテムです。
安い買い物ではないですが、「買って損したな」という気分にはまったくならないと思います。安心してポチってください(笑)
ちなみに、本品のカラーリングはグリーン、グレー、ブルーの3種類があるのですが、なぜかAmazonでは色によって値段が変わることがあるようです。この記事を更新している2018年5月6日時点ではどの色も1910円になっていましたが、1000円以上の幅で変動していたのを確認しているため、購入される際にはしっかりチェックしたほうがよいでしょう。