生き物

爬虫類や両生類、虫が嫌いな家族や友人から、飼育への理解を得るための3ステップ

爬虫類や両生類、あるいは虫を飼っている方によくある悩み。

「家族に理解されない」

 

自分もかつて全く同じ悩みを抱えていたのですが……

「爬虫類はなぜ地球上に存在しているのか」というほど爬虫類嫌いな母親に、僕が飼っているヒョウモントカゲモドキを触らせることに成功しました。

その際の体験をもとにしたこの記事では、相手の嫌悪感を取り除き、理解を得るまでの方法を3つのステップに分けてまとめます。

 

かわいいヒョウモントカゲモドキ僕が飼っているヒョウモントカゲモドキの「ショコラ」ちゃん。かわいい。とにかくかわいい。

 

飼育にあたって周囲の理解は必要不可欠

爬虫類や両生類、それに虫といったペットはお留守番が得意で、飼育の手間もたしかにかからない傾向があります。

とはいっても、やはり飼い主にも一定期間家を空けなくてはならないタイミングがあるのも事実。そんなとき、僕たち飼い主の代わりにペットたちの様子を見てくれる人がいれば心強いですよね。

それに、旅行などで2日以上家を空けるような場合は、さすがに誰かに預けたいですよね。友人や親類のなかに理解者を増やしておくに越したことはありません。

 

なので僕は、どうにかして母親を味方に引き入れることにしました。なぜ母親をターゲットにしたかというと、彼女が爬虫類を理由もなく嫌っていたから。いわゆる食わず嫌い、的なやつですね。

そしてそんな人が、爬虫類の魅力を伝えたら反応がどう変わるのか、見てみたかったからです。

あとは、単純に身近な人なうえに本来は面倒見のいい性格なので、味方に引き入れれば強かったからですね(笑)

 

相手の立場に立って、ロジカルに

まず最初に説得のための方針を考えました。いままで散々爬虫類のことを嫌ってきた僕の母親が、容易に崩れるわけがないと知っているからです。

 

そこで、僕は、徹底して相手の立場に立ち、ロジカルになることにしました。

「ほら!この子かわいいでしょ!」なんて言って、ストレートに魅力を伝えても分かってくれるわけがないのです。食わず嫌いしているんですから。

 

というわけで、以下が僕の立てた戦略です。

①相手が爬虫類を嫌っている理由を知る」
②①で聞いた理由をひとつひとつつぶしていく
③爬虫類の魅力を(少しでも)理解してもらう

 

まずは「相手が爬虫類を嫌っている理由を知る」ところから。なんで爬虫類を嫌っているのかがわからなければ説得のしようがないので、ここは素直に質問してみることにします。ちなみに、ここで「嫌いだから嫌い」とか「とにかく嫌い」とか言われてしまったら説得そのものをあきらめるつもりでした。生理的に嫌っているレベルだとどうしようもないですからね。

 

そして、相手の返答次第にはなりますが、聞き出した理由をひとつひとつつぶしていきます。たとえば、「エサが虫(あるいはマウス)というのが嫌」というのなら、「預けている間は別にあげなくてもいいよ(爬虫類は給餌の間隔が長いため)」などと答える感じですね。

のちほど、母親が爬虫類を嫌っていた理由とそれに対して僕がどう返答したのかは載せていきますが、ここで大事なのは、相手が爬虫類を嫌う理由に共感をしたうえでゆっくりゆっくり説得していくこと。相手優先で会話を進めていきます。

ちなみに、この段階でも無理だと思ったらあきらめる覚悟が必要です。無理に説き伏せようとすると人間関係すら壊しかねません。こちらのわがままを聞いてもらうようなものですから、主張を押し付けるようなことはやめましょう。引き際が肝心です。

 

さて、爬虫類を嫌う理由をつぶすことができたら、最後に爬虫類の魅力を伝えます。

生体を見せてもよいですし、一緒に観察してもいいと思います。

ただ、この会話全体の目的として大事なのは、相手から「爬虫類=悪」という先入観を取り除くことです。魅力をすべてわかってもらえれば御の字ですが、必ずしもそれを目指す必要はありません。

分かってもらえればそれでいい、というくらいの気持ちをもって会話に臨むとこちらも気楽なのではないでしょうか。イライラしながら話しても、よいことはありませんからね。

 

さて、以下は実際に僕と母親の例に基づいて説明していきます。

 

理解を得るための3ステップ

①相手がなぜ爬虫類や虫が嫌いなのか知る

敵を知らないことには勝負になりません。

まずは敵、相手がなぜ爬虫類や虫が嫌いなのか知りましょう。

 

率直に聞いてみました。

僕の場合は「なんで爬虫類(両生類・虫 etc)が嫌いなの?」と率直に聞いてみたのですが、「昔に何か、爬虫類や虫が嫌いになるきっかけがあったの?」という少し変化球な聞き方もありですね。

 

ここで僕が想定していた回答は大きく分けて2つ。

a.なんとなく気持ち悪い

b.過去に大きなトラウマがあった

母親のケースでは後者でした。

どうやら子供のころ、大人に野生のアオダイショウを投げつけられた(!)ことがあったらしく、それがトラウマになっていたようです……

アオダイショウもかわいそうですし、辛い思い出ですね……。

 

②爬虫類が嫌いな理由をつぶしていく

野生のアオダイショウをなげつけられたなんていろいろと悲しい話ですが、それ、僕の母親にも爬虫類にも、全く落ち度がない話ですよね。たしかに当時、僕の母親はいきなりヘビを投げつけられておどろいたのでしょうが、何もそれで爬虫類を嫌いになる必要はありません。

なので僕はこういいました。

「大丈夫……観察しているぶんには投げつけられることなんてないし、それに(僕の飼っている)ヒョウモントカゲモドキはおとなしいからとびかかってくることもまずないよ……」

 

飼育者であれば、大型のトカゲ、イグアナ、ヘビなどでもない限り人間に対してアタックしてくる爬虫類はそうそういないということは知っていると思いますが、爬虫類をハナから嫌っている人は、そんなこと知りませんからね。知らない人にとっては、ヤモリもトカゲもヘビもみんな一緒、爬虫類はみんな爬虫類なんです。

だから、「自分が飼っている種類がどういう種類なのか知ってもらう」だけでも結構効果的だったりします。実際、僕の母親にはこれがよく刺さっていたようでした。まじまじとレオパを見たことがなかった母親は、この時点でもう「意外とかわいいじゃん」とか言ってましたからね。

ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)は飼い主もびっくりするほどおとなしいので、このような手が使えたりもするんです。

 

③爬虫類の魅力を理解してもらう

②の段階で相手の先入観を打破することに成功しました。

これが最後の仕上げです。

僕の母親の場合は、生体を見せて一緒に観察するだけで充分攻略できてしまったのでこのフェーズはほぼなかったのですが、まだ魅力が伝わりきらない人もいるでしょう。

相手が許すなら、一緒に生体と触れ合うのが一番効果的です。

・生態を見せる

・一緒にエサをあげてみる

・ハンドリングしてもらう

 

方法はいくつかあると思いますが、相手がいることですので、承諾してくれそうな範囲で提案してみましょう。なお、急に相手の目の前に出すようなことは相手を驚かせるばかりか、爬虫類にもストレスなので控えてあげてくださいね。

説得に無理は禁物です

ここまで「爬虫類や両生類、虫が嫌いな人たちから、飼育への理解を得るための3ステップ」と題して書いてきましたが、爬虫類や両生類、虫に対して、生理的な、どうしようもない嫌悪感を持っている人は残念ながら存在します。

もしそんな人が相手であれば、いくら頑張って話をしても聞く耳を持ってもらえないことも考えられます。

あなたの説得のターゲットがそのような人かはわかりませんが、もしそうであると分かった場合は無理をしないようにしてください。

あなたと相手の人間関係までおかしくしては、元も子もありませんからね。